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英語学習の軌跡

 

「アメリカ、栄養士、資格」検索でヒットする情報は少ないのに対し、

「英語、学習方法」検索でヒットする情報は無限...

 

少ないのはもちろん困るけど、ありすぎてもそれはそれで困るものですよね...。

 

前記事で、渡米当初の私の英会話力は

米大学院なんて口に出すのも躊躇われる程頼りなく..

英語学習も色々ジプシーした旨をお伝えしましたが、

私の大学院入学までの英語学習ジャーニー・軌跡をまとめるとざっと以下な感じです。

    • オンライン英会話(カランメソッド)
    • スキマ時間にヒアリングマラソンやHapa英会話のCD、発音練習教材、単語帳等
    • Language Exchange Buddy
    • コミュニティ カレッジのESL(2セメスター)
    • コミュニティ カレッジでprerequisitesの単位履修(大学院出願に必要な専門科目)
    • Meet up group(日本の文化や言葉に興味ある人の集まりで言語交換的な)
    • オンライン英会話でTOEFLスピーキング対策とフリートピックカンバセーションクラス

etc...

 

---------(以下、詳細)-------------------------------------------

渡米前(ベースライン)

リーディングは生命科学系の英語論文を時間かけながら読める程度(研究室に所属していたので)。ライティングは先生に「投稿する論文の原稿とりあえず書きはじめてみて」と仰せつかったものの、単調で幼稚な英文しか書けず、先生のお仕事増やした始末。

スピーキング・リスニングはみじんこレベル

(「アイムファインセンキューアンドユー」以外の挨拶の仕方がよく分からない。"How're you liking Texas so far?"と聞かれて、「テキサスのソファ💺??」って何?って恥かいた記憶は今も鮮明)

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渡米後

① 「あれ、思ってたんと違う」期

生活に必要なボキャブラリー(洗剤: detergent, パーカー: hoodie, 赤ちゃんのおむつ:diaper, おしゃぶり:pacifier, 陣痛: contraction等 →出産を控えてたので)が、それまで受験英語や論文英語でお目にかかった事のない単語ばかりで焦る。

あと、単語はシンプルなのに 意味が分からないフレーズも多く..。

(例えば、CMで "technically speaking, ------"というフレーズを聞き取れたものの、"technically=技術的に" という意味しか知らなかったので、”技術的な面から言うと..”ってこと? でもそれだと内容が噛み合わない..??? と。で、調べてみて始めて

"technically speaking = 厳密に言えば、表向きには" という意味がある事を学んだり。こんな感じで、一つ一つの単語は難しくないのに意味がよく分からないフレーズにもよく出くわし、自信を失いつつ..

第一子つわり真っ最中の渡米だったのですが..よくあんな状態で出産できたなぁと思います。が、

なんとかなるもので、気づけば1年2年と経過。

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②「英語学習ジプシー」期突入

子どもが3 & 1才くらいになった頃(渡米3-4年後)、そろそろ何かしなければ

何年海外住もうが思うように英語は話せないままだと思い、

スカイプ英会話のレッスンを、週に1-2回始めるように。

そう.. アメリカ在住なのに、日本の会社を通して、フィリピン人の先生から英会話のレッスンをしてもらうという。(ある意味インターナショナル)

現地のママ友を作れる英語力もなく、常に子どもと一緒だったのでスカイプ英会話はありがたいツールでした(抱っこしながら&お昼寝タイムに1レッスン利用できたり)。

最初に、カランメソッドと呼ばれる スピーキングに特化したレッスンを受けました。

カランメソッドとは、カラン専用の教科書に載っているイラストや写真などを見ながら、先生が英語で2回早口で質問を読み上げ、生徒は教科書に記載されている答えを丸暗記して即座に正確に答える練習方法です。噛んだり、間違えずに言えるまで何度でも繰り返す、いわば1000本ノックのような感じ。

3冊目辺り(途中)でやめてしまったので、レビューする資格もないのですが..

個人的な感想としては...

○:発音や英語の口の動きの練習に役立った。当時は会話の練習以前に、口に出すべき英文がまず出てこない状態で、それでは発音や英語独特のリズムを練習することはできないので、既に用意されている文章の反復練習は、口の動きを学ぶ良い練習になった。

○:フルセンテンスでの質疑応答なので、基本的な文法の復習にもなった。
○:講師は質問時あえて早口なので、リスニング力に少し貢献。
△:結構ガチガチの真面目な「教科書的な」文章なので、日常英会話に使える文はあまりなかった。一字一句、合ってないといけないので、日常ではOKな返しでも、訂正される結構ドSなスタイル。英会話コルセットって感じ。
△:復唱する文章の内容がつまらず..あまり楽しめなかった。
△:どこの会社もカランメソッドは追加料金がかかる(教科書代含め)。
△:イギリス英語なので、初心者でイギリス英語とアメリカ英語の違いがよく分からない場合、ちょっと混乱招くかも(英Flat/米Apartment, 英Lift/米Elevator, 英Trousers/米Pants 等)。

フリートピック・カンバセーションやその他のオンライン英会話レッスン

フィリピンの先生方、笑顔で明るくおちゃめな方が多く、

私のつたない英語も頑張って理解しようとしてくれて、コミュニケーションが楽しかったです。こちらから英語でこれを伝えたい!ってもどかしく思う程、英語学習意欲も高まりました。

やっぱり、「伝えたい」っていう気持ちが、英会話力の向上には大事だなぁと。

感想
○ 英語で何かを伝えたい!というモチベーションの向上に繋がった。
○ カジュアルで自然な表現を教えてもらえた。
△ 意識的に予習復習しないと、楽しいだけで終わってしまう。

Language Exchange Buddy

下の子が卒乳して、やっと3時間以上 側仕えせずとももつようになった頃、隔週で2-3時間、"Language Exchange"のサイトで見つけた人と、スタバなどで会って、日本語を教える代わりに英語を教えてもらえる..という事ができるように。

サイトにアカウントを作ったら、自分が学びたい言語と自己紹介をのせて、後は自分から誰かにコンタクトとるか、誰かから連絡がくるまで待つという仕組み。ただ、真剣に言語を学びたい人だけでなく、異性との出会いを求めてる人だけの人もいるので、注意が必要です(同性+会うのはパブリックで安全な場所のみ+個人情報教えないetc..)

私はラッキーにも、韓国系アメリカンの女の子で、日本に3年程住んだことがある子とパートナーになる事ができました。敬虔なクリスチャンで、とっても真面目で優しい、且つ頼れる子で、丁寧に教えてくれました。会う日時の約束含め、テキストメッセージのやりとりも勉強になりました。

その他色々中途半端に試したもの..

英語構文の配信教材 

ヒアリングマラソン (車移動中に聞いてみたり)

スコットペリーのリスニングパワーネイティブスピーク(ネイティブスピークは口元のアップの映像と口の中のCG映像による解説が分かりやすかった)

Hapa英会話のリスニングCDセット

その他、藁にもすがる思いで 記憶術まで手を出した事も(必死)...

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③「英語勉強しつつ大学院準備」期

コミュニティ カレッジ(コミカレ) のESL

下の子の入園を機に、コミカレのESLでリーディングとプレゼンテーションのクラスをとり始めました(週2、1セメスター)。大学院出願時に必要な必須科目の単位を、コミカレで取りはじめる前に、まず、州で定められたテスト(テキサス州ならTSIAと呼ばれるテスト:リーディング・ライティング・算数)をパスしなければなりません(「大学レベルの授業を英語で受けることができますよ」という証明として)。その準備も兼ねてまず最初にESLのクラスに登録しました(ESLのクラスは、いわゆる"College level class"としては認められていない為、誰でも登録することができます)。

初めて「英語のみで日本人も友達もいない」環境デビューという意味では、小さな、でも自分的には大きな最初の第一歩でした。

感想
○: コミカレの仕組みや、授業の登録の仕方、手続きに必要なものなど、いい学びになりました(日本の学校システムと色々違いすぎて分からない事だらけだったので)。
△: 正直、リーディングとライティングのクラスは、自学習できる内容で必要性は感じませんでしたが、プレゼンテーションのクラスは、為になりました。プレゼン練習は総合的な英語力の向上に必須と実感。
△: 英語を学びにいってるのに、コミュニケーションとるクラスメイトも皆、英語があやしいので周りの英語があまり参考にできない点。

コミカレで大学院出願に必要な必修科目の単位履修(私の場合19科目)

TSIAをパスして、カレッジレベルの単位(大学院出願時に、必修科目の単位として認められるクラス)の履修開始。

この過程が一番、長くかかりました..

私の場合、

  • 日本で管理栄養士専攻ではなかった
  • 理系科目の単位も古すぎ(理系科目は5年以内の単位でないと互換できないと言われ..)

ので、まぁ、使えるのは所謂「学士と修士の学位のみ」で、必須科目の単位は全部こちらで取る必要がありました。

19科目とはいえ、子ども達の幼稚園/デイケアのお迎えに間に合う時間内で取らなければならなかったので、1セメスターでとれるのはせいぜい3科目程(理系科目は、実験も入ってくるので実質とられる時間は3科目以上分)。ということで、3年程かかりましたが..

この期間のおかげで、いっぱいいっぱいながらも大学院受験に必要な英語力が徐々に養われたと思います。

Meet up group(日本の文化や言葉に興味ある人と英語を学びたい日本人が集まる言語交換会)

土曜日子ども達が日本語補習校に行ってる間や、その他の捻出できた時間に、Japanese and English Language Exchange groupという、いわゆるMeet upにも参加しました。というより、参加させて頂きました.. (感謝の念から敬語) 正直、コミカレで触れる英語は学校英語で、終わったらすぐ子どものお迎えと友達を作る時間もなく、自然な英会話に触れる機会がなかったのですが、このグループの集まりは友達作り&カジュアルなおしゃべりメインなので、英会話力向上させる上で非常に為になりました。「あぁ、友達同士の英会話ってこんな感じなのかぁ」と。後、宿題の英文校正では本当、有料級でお世話になりまくりました。優しい友達に恵まれ、彼・彼女たちの助けなしでは、GPA4.0を維持することはできなかったはず。心底感謝。

オンライン英会話でTOEFLスピーキング対策とフリートピック

TOEFLとGRE..本当嫌で、最後の最後まで中々手を出せず(受験料も高いですし)..大学院出願の締め切り数ヶ月前ギリギリになって慌てて受けました。

スピーキングセクション(あのタイマー付きでパソコンに向かってしゃべるの)が本当苦手で.. 時間配分気にしながら、自分の意見を簡潔にまとめて論理的にしゃべるって、いや、日本語でも自信ないんですが..ていう.. 自練に限界を感じたので、オンラインでTOEFLスピーキング対策をしてくれるクラスを受講できる時にしました。

英語力だけでなく、色々な質問に対してすぐに答えられるよう、引き出しを増やしておくのも大事だなぁと(尊敬する人、一番嬉しかった・怖かった思い出、今の自分に一番影響を与えた経験etc..ありがちな質問に対して)。

フリートピックカンバセーションは、大学院の面接に呼ばれた際に、少しでも会話にどぎまぎしないよう英会話に慣れたくて受講しました。これに関しては、Camblyなどのアプリでなるべくネイティブの人と話をするように。でも、一番大切だったのは、やっぱりある程度、面接で聞かれるであろう質問に対し、一通り自分の答えを書き出して、ネイティブの人にチェックしてもらって自然な表現を教えてもらった後、ひたすら英文を頭にいれることでした。やっぱり、緊張すると言いたいことが口から出てこない状態になりやすいので、ある程度自分が言いたい内容をマッスルメモリー的な感じで口に覚え込ませるようにしました。安心材料にもなるし、次第にそのフレーズが自分のものにもなってゆくので。

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大学院に入ってからは、授業やローテーションと課題に終われる中で、Dietitianに必要な英語を学んでいった感じです。

「英語」に限って言えば、プレゼン準備・練習が一番、英会話力向上に役立ったと思います。

 

振り返ってみると、やっぱり結構長いことかかったなぁと感じますが(コミカレでの単位集めに思った以上に時間がかかりました.. 日本で大学卒業後、4−5年以上経ってから海外の大学院に留学予定の方、Prerequisitesの確認ご注意下さい..)

諦めなくてよかったと思います。

資格が取れて、アメリカの臨床で働けるようになれただけでなく、子ども達の学校の先生とのやり取りが恐怖でなくなったり(話せなかった時は色々ストレスだったので)、日本語関係なく色んな繋がりの友人ができたり、

自身の学生生活を通して、これから子ども達が経験してゆくであろうアメリカでの学校生活を垣間見ることができたり(気をつけるべき点や大変な点等が見えたり)。

 

正直、自分の英会話・英語力の未熟さを今も折々で感じることはありますが、

渡米当時の「いい大人なのに、銀行や病院、スーパーでさえ、満足にコミュニケーションとれない..」、「日本で頑張ってきたことが全部無効化された気がする..」というアイデンティティ・クライシスからは抜け出せたのではないかと。

英語でも「自分らしく」、人・社会と付き合えっていけるように

引き続き、ぼちぼち(ストレスになりすぎない程度に)精進していけたらと思う現在です。Dietitianとして仕事で必須なコミュニケーション力をより向上できるよう励まねば..

 

同じく英語学習ジャーニーを歩んでる方、ともにがんばりましょうね😊

 

 

 

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