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栄養管理プロセス(NCP)ーカルテでどう記録する?

 

(つぶやき)

あっという間に2023年が過ぎてしまいました..

今年はAND(栄養と食事のアカデミー:元アメリカ栄養士会)テキサス支部の冬セミナーでスピーカーをさせて頂く機会に恵まれたり、CNSC (Certified Nutrition Support Clinician)の資格を取得したり、給与問題を巡って荒れ気味な職場で人の入れ代わりの激しさにびっくりしたり、プライベートではレスキューのわんこをお迎えしたり、X/Twitterを通して日本の管理栄養士さんのつぶやき読むの楽しんだり(学び多くておもしろい)、振り返ると色々 "経験”できた一年になりました。

来年はそんな経験をもうちょっとまめにアウトプットできるようになりたい..

 

(本題)

今年最後の悪あがき投稿は..

Nutrition Care Process (NCP)/ 栄養ケアプロセス をどのようにカルテに記載するか

についてです。

 

カルテの長さ細かさは、もちろん病院/使用しているEMR・執筆者によって多少の差はありますが、基本こんな感じというのを紹介できたらと。

 

目次

Nutrition Care Process (NCP)/ 栄養管理プロセス

栄養士の、栄養士による、栄養士の為の ザ・ワークフロー

と言っても過言ではない?栄養管理プロセス。

患者/クライアントさんに、論理的で効果的な栄養管理  を提供すべく考案され、

AND (栄養と食事のアカデミー:元アメリカ栄養士会)が、

"栄養管理に関する言語の定義(International Dietetics & Nutrition Terminology/ IDNT) も併せて、「栄養ケアプロセス 」を国際的に積極的に使っていきましょう🙌”

と2005年に推奨し始めてからしばらく経ち、栄養管理プロセスの使用は大分浸透した模様。

浸透率に差はあれど現在2023年の時点で、23カ国で使用されているそうです。

 

実際、私がRD養成大学院に入学した際(2018年)、「栄養管理プロセス」が最初のセメスターで必須科目でした。

病院栄養士の求人に記載されてる業務内容も 栄養管理プロセスに則って栄養管理できることが必須条件 となっています。

*Nutrition Care Process (NCP)/ 栄養管理プロセスについて詳しくない又は興味ある方は、日本栄養士会のウェブサイトでも取り上げられているのでご覧になってみて下さい。

簡潔に言うと、「担当した患者さんの抱える栄養問題を、効率よく且つ説得力をもってあぶり出し、その問題に対して介入を行う」のが栄養士の仕事なわけですが、その一連のアプローチを行うにあたって、皆が同じプロセス・ステップに沿って行うことで、少しでも個人差・施設間差、国による差をなくしましょう(標準化)、”同・他職種間で、より情報共有をしやすくしましょう” ということで構築されたのが栄養ケアプロセス/NCPというモデルです。

今後も、栄養管理プロセス(NCP) は更に浸透していく事が期待されます。

そして浸透すると共に、将来的にの栄養関係の研究パフォーマンスにも大きく影響していくのではないでしょうか。

ただでさえ、交絡因子が多すぎて複雑すぎて難解な栄養学の研究。

少しでも多くの栄養士・施設がスタンダードに沿って栄養管理を行うことで、研究者・統計屋さんにとってはデータの掃除が少しでもしやすくなる=より解像度の高い報告=エビデンスベースドな栄養管理の更なる展開につながったり、逆に、新たなエビデンスベースドな介入が提案された時に、導入しやすくなるかもしれません。

 

と、本題に戻って..

以下、その栄養管理プロセスのステップ・サイクルを表したです(CDRから拝借)。

対象の患者さん・クライアントさんに対し、大まかに以下の4ステップを繰り返します。

 ① 栄養アセスメント

患者/クライアントの栄養状態評価:身体的な評価、食事・栄養情報、ライフスタイル、健康状態(生化学的データ含む)・既往歴など の情報を収集。現時点での問題は何か?とあぶり出すためのデータ収集。

 ② 栄養診断(PES)

↑で収集した情報を分析し、問題を明確化。一度に取り組める問題は大概限られてるので、優先順位をつけてPESは大体1−2つに絞る施設が多い。

 ③ 栄養介入

PESで明らかになった診断・問題を改善すべく、現実的な介入プランを立案。栄養療法(制限を追加したり外したり、必要なら適したサプリメントの追加、嚥下食の提供、キッチンとの連携、経口が適切でない患者さんには経腸・静脈栄養、必要に応じて(栄養の代謝や消化器官に影響する)お薬をチームに提案、栄養教育等、個人のニーズにカスタマイズされた介入

 ④ 栄養モニタリングと評価

↑で実施された介入の有効性をモニタリング&評価= ①に戻って再アセスメントを行い、経過・必要に応じて介入プランを調整

 

⏫の各ステップの実施の仕方にもある程度マニュアルがあって、それに沿うことで

より標準化されたケアと効率的な仕事が可能になるわけですが、

そんな栄養管理プロセスに則って行う栄養管理と同じくらい大事なのが

 記録 ですよね。

 

ということで、栄養ケアプロセスの各ステップを効率よく記録できるように

と使われ始めたのが、本記事ふたつめのキーワード

 ”ADIME” という 様式/フォーマット です。

 

ADIME (エーダイム) とは

医療従事者にとって記録・カルテの作成はものすごく重要。

患者さんの為、同・他職種と情報共有する為、そして自分を守る為にも(万一、訴訟等あった際に提出できる記録として)

ちゃんとしたカルテの作成は大事ですよね。

で、そんなカルテ作成の際に基本となるフォーマットがあると思うのですが、私の知る限り米国RDが使っているのは

ADIME(エーダイムと私の周りは読んでいます)という様式/フォーマット

Assessment(アセスメント), Diagnosis (診断), Intervention(介入), Monitor/Evaluation(経過観察/評価)

の各頭文字をとってADIME。ご覧の通り、栄養ケアマニュアルのサイクルと同じ。

 

昔は SOAP が使われていたらしいのですが、

栄養ケアプロセスの記録としては使いづらい・マッチしないので近年はADIME一択と教えられました。

実際、インターンシップ先&勤め先、8件以上の病院での栄養士カルテを見たことがありますが、どこもADIMEのフォーマットに則っていました。

次回の記事では、実際どんな感じ?か

をご紹介すべく、カルテ例(私が職場で書いているのと似たの)を作ってのせてみたいと思います。

 

英語で記載する予定です。

慣れないボキャブラリはあるかもですが、カルテは論文と同じく短くシンプルな文章が多いので英語が苦手な方にも読みやすいのではと。

(日本語訳 はリクエストがありましたら、がんばるかもしれません..医療・カルテ用語って独特なので、日本語でのカルテ記載の経験がない私が訳すると拙くなりそうで自信ないですが😅)

 

とりあえず、こんな感じ..とご興味ある方に

雰囲気が伝われば幸いです。

 

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