前記事「日本人RDN(米国登録栄養士)が少ない理由考察」で、
日本の管理栄養士の資格を、アメリカにトランスファーする事はできないと書きましたが、
本記事では、それが可能な国について取り上げたいと思います。
アカデミー(Academy of Nutrition and Dietetics)によると、
以下の4カ国でDietitianになった人は、アメリカでの免許書き換えが可能だそうです。(2021年12月現在)
- フィリピン
- オランダ
- アイルランド
- カナダ
↑の内、フィリピン、オランダ、アイルランド の3カ国に関しては、
なぜ免許書き換えが可能かと言うと..
アメリカのCDRから
”Registration Eligibility Reciprocity” という
「あなたの国のDietitian資格をアメリカでも受け入れますよー」という承認/認可
を受けているからです。
なので、フィリピン、オランダ、アイルランドのDietitianは
・資格の証明書 (Verification Form)
・卒業した学校の学位証明 (Foreign Degree Equivalency Statement* →CDRによって指定された信用評価機関: Foreign Degree Evaluation Agenciesで査定を受けた証明)
をCDRに提出して許可がおりると、アメリカの栄養士認定試験の受験資格がもらえるようです。
カナダに関しては、”Registration Eligibility Reciprocity”関係なく互換性があるからか、更に免許の書き換えが簡単!で、
自国カナダの栄養士会 (Dietitians of Canada)に連絡して、
「アメリカのCDRに必要な書類emailで送って下さーい」
とリクエストすれば、サクッと送ってくれて、結構すぐにRDNの試験を受けることが 出来るそうです。(→https://www.cdrnet.org/canadian)
こういう免許の書き換えって、要は、両国のその専門職に共通点が十分 に認められて、相違がわずかだから成立するものだと思うのですが(混乱を防ぐ&公衆を守る為にも)、
オランダ、アイルランド、フィリピンは含まれていて、
イギリスやオーストラリア、ニュージーランド等が含まれていないのは少し意外でした👀
ではでは〜。