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アメリカで登録栄養士(RDN)になるには?資格取得に必要な3条件!

 

「どうしたらアメリカで栄養士 (RDN: Registered Dietitian Nutritionist) になれるの?」

 

検索していて情報の迷子になった事がある方、少なくないはず。

おそらく皆さん、最初にぶつかる壁だと思います。

実際、栄養士(以下、RDN)を目指す多くの現地アメリカンも混乱しがちで、英語でも同様の質問は数多くヒットします。

 

混乱を招いている原因はおそらく以下2点..

1.Dietitian (ダイエティシャン) と Nutritionist(ニュートリショニスト) を混同して検索してしまっている。

前記事の内容の通り、Dietian (=RDN) とNutritionistになる為の必要条件は異なります。

"How to become a nutritionist (ニュートリショニストになる為には)"ではなく、ちゃんと  "How to become a Registered Dietitian(レジスタード ダイエティシャン:登録栄養士になる為には)" と調べなければ、大事な情報が混同されてしまい混乱を招きます。

2. 学校とインターンシップの選択肢が様々でややこしい。

これは日本の管理栄養士養成課程と大きく異なる点かと思います。アメリカでは、大学で管理栄養士専攻でなくても、大学院からDietitianになる為に必要な課程を修了すれば、資格試験を受けることができます。(なので、Dietitianの中には大学で工学、薬学、文学を専攻していた方々もいます。実際、私のクラスメイトで、大学ではビジネス専攻で、航空会社で9年働いた後、キャリアチェンジでDietitianになろうと決め、栄養士になる為の大学院を受験した子がいました。)

また、インターンシップについては、組み込まれている学校とそうでない学校があり(組み込まれていない場合は、自分でインターンシップ・プログラムを探して応募)、またその内容も学校・プログラムによって幅があるので混乱を招きやすい。

 

..と、以上の背景から、

 

「どの大学に行けばいいの? Nutrition Degreeって書いてるけどこの学校にいけばDietitianになれるの?

大学院の情報も出てくるんだけど大学院行かないとなれないの?

え、インターンシップってどの学校でもついてるわけじゃないの?自分で探さないといけないの? 何年かかるの?etc...」💦

 

と情報の迷子になってしまう方が多いようです。(もれなく私もその一人でした..)

 

本記事では、なるべくシンプルに、でも大事な情報は漏らさずにお伝えできるよう努力したいと思います。

 

 

目次

登録栄養士(RDN)になる為に必要な3条件

まず、以下に基本の3条件についてまとめてみました。

各条件の補足情報については読み進めて下さいね。

 

条件1: ACENDによって認められた教育機関/プログラムで学士または修士を取得 (2024年以降は修士号必須)

ACEND(米国教育省に認証された栄養士教育認定評議会)によって定められた

栄養士養成機関/プログラム で学位をとらなければなりません。2021年現在では、取得学位が学士 or 修士、いずれでも、ACENDに認められている学校で取得した学位があればOKですが、2024年1月以降は、修士以上が必須となるのでご注意を

→ つまり学士のみでRDNになる場合は、2023年12月までに認定資格試験を受けて合格している状態でなければならないので、学位取得だけでなくインターンシップ修了時期や試験勉強に必要な期間等、逆算して臨まねばなりません (学位とインターンシップ修了証明の2つが揃ってはじめて、受験資格をもらえるのですがその手続きに1ヶ月以上要することもあるので余裕をもっておきましょう〜)。

 

ちなみに、栄養士養成機関には、大学 or 大学院 の選択肢だけでなく

① インターンシップが組込まれた CPD (Coordinated Programs in Dietetics) というプログラム(Coordinated Programs in Dietetics

② インターンシップは組込まれていない DPD(Didactic Program in Dietetics)というプログラム(Didactic Programs in Dietetics

の2つの選択肢が存在します。

 

各プログラムの詳細や長所欠点については、長くなるのでまた別記事で触れてみたいと思います。

 

 

 

条件2:1200時間以上のインターンシップ・実習を修了

資格認定試験の受験資格をもらうためには、条件1の学位 & 同じくACENDに認められた機関でのインターンシップ修了が必要となります。

インターンシップは、臨床・コミュニティ・フードサービスの3分野で行われます。

 

ローテーションサイトはプログラムによって、臨床に重きをおいているところや、コミュニティに重きをおいているところなど様々なので、何をより経験したいか、事前に調べてプログラムを選ぶのは大事ですね。

インターンシップの長さも、プログラムのデザインによって(フルタイムの学生、パートタイムの学生、サイトで過ごす時間等)変わりますが 半年〜12ヶ月かけて、1-3週間ごとに異なるローテーション先をまわっていく感じです。

 

尚、条件1で述べた通り、インターンシップが組込まれたCPDプログラムに入るのか、

それともDPDプログラムを終えた後、自分でインターンシップ先を探すのかも、大きな決断のひとつとなります。

*インターンシップ先を自分で見つけるのは中々大変で、競争率がとても高いために、DPDで学位をとったのに、インターンシップを終えることができず栄養士になれない学生も結構多いとか💦

その点、CPDプログラムの方は学校先がインターンシップ先を手配してくれるので確実! 心配も少ないですが、DPDに比べて学校の数が少なく、受け入れる学生数も少ないのでプログラムに入る競争率はDPDより高いらしいです。

 

条件3: CDRの資格認定試験に合格し登録を行う

さて、学位もとってインターンシップも終えたらやっと!資格試験の受験資格がもらえます。

日本の管理栄養士さんの国家試験(年一回)と異なり、認定試験は 街に点在するテストセンターで自分のスケジュールと都合良い枠で空きがあれば、予約して受験することができます。なので、受験のタイミングは人それぞれ。

受験資格をもらってから約1年間、好きな時にうけることができます。ちなみに、もし落ちても一定期間待てば、また受けられます($200くらいかかりますが)。

私のクラスメイトで早い人は受験資格もらってから1ヶ月以内に受けていた子もいれば、結婚出産等で半年後に受けた子も。

私は、子ども達のホームスクーリング(パンデミックの影響で)やらワンオペやらでちょっとバタバタしてたので(=言い訳w) マイペースに勉強して約3ヶ月後に受けました。

ちなみに、いわゆる 国試対策的なサポートは学校ではしてくれないので(少なくとも、私の学校ではほぼ皆無でした.. )学校での課題や試験とはまた問題形式が違うし、学校で全然カバーしてもらえなかった分野(フードサービス系あまり教えてくれなかった..)もあり、対策本等も日本のようになかったのでちょっと戸惑いました。

CDRの資格試験についてもまた別記事でふれたいと思います。

 

合格したら、すぐにCDRに新しいRDNとしての登録を行うのをお忘れなく:)

 

 

以上、基本的な資格取得の流れについて紹介させて頂きました。

少しでもご参考になりましたら幸いです🍀

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